外貨預金は、正しく外貨預金商品を選べば、
仮想通貨や株式投資より安全で
経済的自立に役立つ良い投資です。
早期退職後フリーランスを目指す方にとって
必須の投資の一つだと思います。
但し、
始める際に気を付けなければならない
重要なポイントがあります。
知らずに外貨預金投資を始めてしまうと
資産を減らすことになります。
この記事では、
・外貨預金は利子が高くて魅力的なものが
多いけど、どういうリスクがあるの?
・外貨預金をやったことないけど、
どんな外貨預金商品を選べば良いの?
という疑問に答えることを目指します。
外貨預金には、
以下の2つのリスクが同時に存在しています。
ある国の貨幣価値は、
その国のインフレ率が上がると
その分だけ下がることになります。
同じ額面で、買える量が少なくなる
ということですから、
その額面の価値が下がった
ということになります。
従って、外貨預金をする場合、
その国のインフレ率より
充分高い利子であることを
確認しておく必要があります。
為替とは、
円と購入した外貨との交換レートです。
ある外貨を(円で)買ったときの
為替レートよりも円が高くなってしまうと、
高い預金金利で外貨を増やしても
結局円に交換してしまうと
目減りしてしまいます。
一方で、逆に円が安くなると、
金利以上に儲かることになります。
従って、為替レートの動きを
ある程度予想しておくことが必要です。
インフレ率が外貨預金金利を
充分下回っていれば、
保有している外貨の価値は、
その国においては上がっていく
ことになります。
従って、インフレ率<<外貨預金金利
となっている商品を選びます。
各国のインフレ率は、以下で確認できます。
→IMF世界消費者物価上昇率国別ランキング
外貨預金金利は、
その国の銀行のホームページから
確認できると思います。
為替の影響については、
外貨対円のレートが円安になると、
換金した時にたくさんの円が手に入るので
日本で暮らす我々にとっては儲かる
ということになります。
’為替レートなんか、
どうなるか誰にもわからない’
という意見もありますが、
私は、円は今後安くなる
可能性が高いと考えています。
理由は、
日本は世界一の借金大国になり、
金利を上げると
借金が更に膨らんでしまうため、
金利を上げることができないからです。
財務省は10日、国債と借入金、政府短期証券を合計したいわゆる「国の借金」が2021年3月末に1216兆4634億円になったと発表した。前年同期から101兆9234億円増え、過去最高を更新した。増加幅は近年10兆~20兆円程度で推移していたが、新型コロナウイルス禍を受けた財政出動で大幅に拡大した。ー2021/5/10 日本経済新聞の記事から引用
コロナによる経済の停滞を防ぐため、
世界各国でお金が市場にばらまかれました。
コロナが収まると、
このお金が各国経済の過熱→インフレ
を引き起こすので、
この過熱を抑えるため豪欧は既に金利を上げ、
米国も来年金利を上げると予想されています。
しかし、
日本は借金がありすぎてこれができません。
高インフレになり始めると
抑える手段がありません。
むしろインフレになった方が、
政府は借金が目減りして助かるわけです。
そういう可能性のある通貨 円を
世界が今後買うとはあまり思えません。
売って、ドルやユーロのような
金利の上がる通貨にしようと
考えると思います。
そうなると、
国際的信用の高いドルやユーロの外貨預金は、
欧米のインフレが抑えられている限り
今後利益が出せる可能性が高い
外貨預金であると思います。
外貨預金では、
日本円→外貨、外貨→日本円の
換金の際にかかる手数料も
考えておかねければなりません。
利用する換金システムにかかる手数料を調べ、
できるだけ安いものを選ぶ必要があります。
換金システムは様々ありますが、
私の場合は、transferwiseを使っています。
手数料は相当安い方だと思います。
以前もブログに書きましたが、
私は海外駐在の経験があります。
(今も海外駐在中です。)
もし皆さんが、海外赴任しているならば、
是非、外貨定期預金を検討してください。
海外赴任先では、通常
会社指定の現地の銀行口座を開いて、
その口座に会社から現地通貨の給与が
振り込まれ、それを現地での生活費
として使います。
欧州やアメリカでの駐在員当時は、
銀行の金利は1年定期でも
3%を超える金利のものもあったので、
生活費を節約して貯めた現地通貨を
定期預金にして増やしていました。
現地通貨で稼いだ外貨の預金は、
円と換金しない限り
為替リスクは発生しませんので、
リスクの少ない安全な投資といえます。
現地口座はまだ残してあり、
サラリーマンを早期退職したら、
フリーランスとして現地に滞在するときに
使おうと思っています。
私は今、アジアの某国に駐在中です。
この国の定期預金金利は、
赴任当初6%を超えていました。
現地通貨で支払われる給与に加え、
日本からもお金を引いて、
現地通貨で定期預金を組んで
資産を増やしています。
インフレ率は今のところ
預金金利より少し低いので、
それだけで少し利益がありますが、
今後円安になれば、更に利益が出ます。
私は、今後の円安のリスク回避と
利上げを期待した投資として、
ドルやユーロの外貨預金を
更に増やしていこうと考えています。
日本の銀行ではなく、もっと利率の良い
外国の銀行を探しています。カンボジアには
ドル定期預金ができる銀行もあるようです。
→フリーランスの安定収入源
カンボジアドル預金
但し、
カンボジアの銀行は倒産の可能性もあるので、
ご自身で投資の判断をお願いします!
今回の記事が、
皆さんが外貨預金投資を検討するうえで、
参考になれば幸いです。