早期退職してフリーランスになる人は、
退職する際に自分の退職後のフリーランス
としての生活を具体的にイメージしながら、
さまざまなことを選択し、
決めなければなりません。
この記事では、
早期退職してフリーランスになる人が
失業給付と再就職手当を最大化する
ための退職時の正しい手順
について、
退職予定の私の実例を挙げて、
具体的にわかりやすく説明します。
この記事を読めば、
早期退職してフリーランスを目指す方が、
自分に最適な選択をすることができ、
より安心な退職後のフリーランス生活が
送れるようになりますので、
是非最後まで読んでください。
退職予定の人には、会社から
提出しなければならない書類の束が渡され、
さまざまな手続きが必要となります。
その中で、どんな人にも共通する
重要な手続きは以下の3つです。
・退職金の受け取り
・健康保険の選択
・失業給付と再就職手当申請
このうち、
その手続き手順に細心の注意を払う必要のある
卒業給付と再就職手当の申請方法について、
退職後フリーランスになる予定の
私の事例も交えながら紹介します。
サラリーマンを退職する場合、
次の就職が決まっていない場合、
就職したい意志があれば、
法律で定められた一定期間
雇用保険から失業給付金が支払われます。
また、失業給付金の基本手当受給期間内に
就職した場合、受給残期間が3分の1以上
残っていると再就職手当が支給されます。
受給残期間が3分の2以上なら、
基本手当日額×所定給付日数の支給残日数×70%
受給残期間が3分の1以上なら、
基本手当日額×所定給付日数の支給残日数×60%
の再就職手当が支給されます。
フリーランスになる予定の人は、
税務署に開業届を提出して事業者として
登録する方がほとんどだと思います。
しかし事業者として登録されてしまうと、
失業状態ではなくなってしまいますので、
失業給付を受ける権利を失ってしまいます。
従って、開業届を提出する前に失業認定を
受ける必要があります!
退職後フリーランスになる方が、
失業給付や再就職手当を受給するための
正しい手順は以下になります。
1.退職する会社から離職票を受領
2.離職票を受領後すぐにハローワークに
求職申込をする失業認定を受け、
失業給付の受給を開始する
3.個人事業の個人事業の準備を進める
4.個人事業で稼げる目途がついたら
開業届を税務署に提出
5.再就職手当給付申請書を
ハローワークに提出
上記順番を正しく守って、効率よく
失業給付と再就職手当を受け取りましょう。
給付日数150日(雇用保険20年超加入)
基本手当日額上限7096円の場合を例に、
説明します。
考え方としては、
再就職手当は失業給付の6or7割なので
再就職手当+個人事業輸入>失業給付
となったら開業届を出して、再就職手当を
受給すると最も得ということになります。
まず、失業保険と再就職手当の差額を
具体的に計算してみます。
給付日数3分の2(100日)以上を残して、
再就職手当を受給すると日当たりの差額
7096円x30%=2129円
従って、
50日以内に日当たり2129円以上
個人事業で稼げるようになったらすぐに
開業届を出し、再就職手当を受給した方が
良いということになります。
次に、
50日以内に日当たり2129円以上を
稼げなかった場合を考えます。
次のトリガーは、
給付日数3分の1(50日)以上を残して、
再就職手当を受給すると場合で、
日当たりの差額
7096円x40%=2838円
従って、
100日以内に日当たり2838円以上
個人事業で稼げるようになったらすぐに
開業届を出し、再就職手当を受給した方が
良いということになります。
退職する方の中には、
私のように、副業として既に個人事業を
開業されている方も多いと思います。
この場合、勤めている会社を退職しても
失業状態にはならず、失業認定は
受けられません。
失業認定されないため、再就職手当の
給付申請もできません。再就職手当の
給付を受けるには、退職前に一旦廃業して、
退職時に失業認定を受けてから、
再度開業するしかありません。
しかし、私の場合はこの手続きをやろうとは
思いません。理由は、私の場合、失業給付
基本手当日額上限7096円を上回る
個人事業収入がすでにあるからです。
せっかく育ててきた個人事業を一旦廃業
することのデメリットの方が大きく、
失業給付や再就職手当と引き換えに
しようとは思いません。
皆さんの場合も、自分の個人事業の廃業との
デメリットと比較して、どうするかを
判断されることをお勧めします。
今回は、
早期退職してフリーランスになる人が
失業給付と再就職手当を最大化する
ための退職時の正しい手順について
私の実例を元に紹介しました。
私と条件が異なる方も
たくさんいらっしゃると思いますが、
失業給付から再就職手当への手順は
変らないと思います。
また、給付を最大化するための
考え方も変わらないと思いますので、
是非、自分の条件に当てはめて
検討していただけたらと思います。